社長とは恋愛しません!
「俺は、ニアライフって言う、貿易の会社をしている。一応、代表している神崎英寿だ。」

「神崎英寿か。聞いた名前だな。」

私は、柚季君を止めた。

「へえ。俺の事知っているのか。それは、仕事で?それとも、隣の彼女の元彼氏だと知って?」

「両方だよ。」

私は小さく”えっ”と驚いた。

仕事の事で、英寿さんの事知っているの?

だったら、何で教えてくれなかったの?


「それは光栄だな。」

クククッと笑う英寿さん。

何だか、私達を馬鹿にしているみたい。

私は、持っているクレープを、一気に食べた。

「さあ、行きましょう。」

私は柚季君の手を掴んだ。

「英寿さん。お話ができてよかったわ。」

そして、車に戻ろうとした時だ。


「そんなに、社長がいいかよ。」

英寿さんが、私に話しかけてきた。
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