社長とは恋愛しません!
もしかして……

「嫉妬?柚季君、嫉妬してるの?」

柚季君は、ちらっと私を見ると、また前を向いた。

なんだか、胸が熱くなった。

冷静でいる柚季君の心の中に、嫉妬の炎がメラメラ燃えているなんて。

私は、クスッと笑った。

「何、笑ってるの?」

「ううん。柚季君、可愛いと思って。」

すると柚季君は、ガクッと前のめりになった。

「言っておくけど、可愛いって、男に言う言葉じゃないからな。」

「ごめん。でも、いいじゃない。可愛いものは可愛いんだから。」

「それって、女みたいだって言われてるみたいで、好きじゃない。」

「ごめんなさい。」

こう言う時は、素直に謝るのがいいよね。


そして車は、スーッと柚季君の家の駐車場に、入って行った。

「戻ってきちゃったね。」

すると柚季君は、チュッと私にキスした。

「これから景子さんを目茶苦茶にするから、覚悟して。」

私は、胸がキュンと締め付けられた。
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