社長とは恋愛しません!
しばらくして街に着いて、駐車場に車を入れて、私達はアーケードを歩いた。

「ねえ、あの人カッコいい。」

「どれ?キャー。」

すれ違う人皆、柚季君のカッコよさに、悲鳴をあげている。

中には、見惚れて人にぶつかったり、カッコ良さに驚いて、立ち止まったり。

そんな人達を見て、柚季君はどう思ってるんだろう。

私は、ちらっと柚季君を見た。

「ん?」

柚季君は、慣れているのか、そんな女性陣はお構いなし。

全く、罪な人だ。


「ここだよ。」

柚季君が連れて行ってくれたお店は、有名なセレクトショップだった。

「お店の店員さんと、仲いいんだ。」

そう言って柚季君は、お店に入ると、その店員さんを呼んだ。

「あら、真田社長。お久しぶりです。」

「今日は、彼女に似合う洋服を選んで欲しくてね。」

「かしこまりました。少しお待ちくださいね。」

その店員さんは、並んでいる洋服の中から、私が着そうな服を選んで来た。

「試しに、試着してみたら?」
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