社長とは恋愛しません!
「うん。」

試着してみると、どれも私っぽい。

さすがは、ショップの店員さん。

瞬時に、その人が好みそうな服を出してくる。

私は、その中でベージュのワンピースを選んだ。

「うん。これがいいな。」

サイズもぴったし。

柚季君も気に入ってくれるかな。

そう思って、カーテンを開けようとした時だ。


「真田さん。先ほどの方は、真田さんの彼女?」

それにちょっと、反応してしまった。

でも、柚季君から出た答えに、私は固まってしまった。

「さあね。」


さあねって、彼女かどうか、分からないって事?

キスしたのに?

好きだって言ったのに。

一線も超えたのに?

私の思考回路は、一気に止まった。

「遅いな。景子さん?」
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