社長とは恋愛しません!
「あっ、石坂花音!」

両親共に芸能人という2世女優。

すっぴんだったから、分からなかったわ。

って、すっぴんでも陶器のように、美しい肌。

眩しい!眩しすぎる!


「それで、柚季。聞いた話によると、彼女ができたって、どういう事?」

「どうもこうもないだろ。俺が好きになった女を、俺のモノにしただけだ。」

すると、花音ちゃんから悲鳴が聞こえた。

「ノー!!私と言う婚約者がいながら、彼女ができるなんて!」

「えっ!?婚約者!?」

柚季君の前で、二人で悲鳴を上げる女達。

柚季君はそれを見て、ムスッとしている。

「おまえと婚約したつもりはないけど。」

「そんな事ないわよ!約束したもん。」

まるで、子供の喧嘩のようだ。

一旦落ち着こう。

「あのー、今は仕事中なので、終わったらお二人で食事にでも。」

「行かない。行く必要がない。」

柚季君は、この場を収めるつもりがないらしい。
< 122 / 295 >

この作品をシェア

pagetop