社長とは恋愛しません!
私は洋服を着て、部屋を出た。

階段の下がちょうど、ソファーになっていて、二人の様子が見えた。


花音ちゃんは、柚季君が持って来てくれた、冷たいタオルで目を覚ました。

「大丈夫か?花音。」

「大丈夫じゃない。」

だいぶショックだったのか、声が震えていた。

「一つ聞くけど。」

「なに?」

「柚季は、景子ちゃんと深い仲なの?」

ドキドキしてくる。

「うん。」

すると花音ちゃんは、突然飛び起きた。

「どうして?私には、指一本触れないくせに、どうして景子ちゃんには、触れるの?」

花音ちゃんは、柚季君の肩を持って、揺らしている。

「景子さんを、愛しているからだよ。」

「納得できない。」

頭にブスッと、何かが刺さった。

納得できないって、何?

そっちの方が、納得できないんですけど!
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