社長とは恋愛しません!
「ところで、どうしたの?急に。」

お母さんと言い、柚季君と言い、急にウチに来るなんて、少し似ている?

「うん。お母さんに、会いたくなって。」

「まあ。」

お母さんは、すごい喜んでいる。

「私も会いたいと思っていたのよ。会えて、嬉しいわ。」

コーヒーを出しながら、二人は意気投合。


「それで?押しつけがましいかもしれないけど、結婚は?」

私が目をパチパチさせている間に、お母さんはニコニコしながら、柚季君に迫っている。

「お母さん、待ってよ。」

「いいじゃない。付き合うって事は、いつ結婚してもいいって事でしょ。」

すると柚季君は、はははと笑い出した。

「柚季君?」

お母さんが変な事を言いだして、柚季君も壊れた?

「いやー、お母さん。最高!普通、そんな直接聞いてくるなんて、ないですよ。」

私は柚季君の背中に手を当てた。

「本当そうだよね。ごめんね、柚季君。」

大体、付き合って間もないって言うのに、まだ結婚の話なんて、出るわけないでしょ!

お母さんの馬鹿!
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