社長とは恋愛しません!
「あー。土曜日の昼から、充実している。」

柚季君は上半身裸で、窓辺に立っている。

私はとりあえず、ソファーに座って、お茶を飲む。

「ねえ、景子さん。」

「なに?どうしたの?」

「結婚しようか。」

私はもう少しで、お茶を噴き出しそうになった。


「大丈夫?」

「いやいや、柚季君。何言ってるの!?」

突然過ぎて、プロポーズ感ゼロ。

「こういうのって、何気ない日常の中で言った方がいいじゃん。」

「だからって、上半身裸で言う事じゃない。」

柚季君はふふふと笑うと、私に近づいてきた。

「な、何?」

「なんかさ。俺達結婚するんだって思ったら、盛り上がらない?」

「えっ!?」

どんどん迫って来る柚季君に、ソファーだと逃げ場がない。

「俺、景子さんの事、一生抱くね。」

訳分かんない言葉に、顔が真っ赤になった。

「えーっと……」
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