社長とは恋愛しません!
油断していたら、柚季君が私を抱きしめて、頬にチュッチュッとキスをする。

「景子さんは、俺に一生抱かれる覚悟ある?」

「んー……」

ここはあるって言った方が、場は盛り上がるのかな。

「結婚するって事は、抱く相手を一人に絞るって事でしょ。俺、性欲強いからついてきてね。」

「えーとー。」

だから、私返事できない事ばっかり、言わないで~。

確かにそうだけど。

それで、結婚を決めていいの?


「私、もしかしたら中年太りするかもしれないよ。」

「うん。そうしたら、俺も太るから大丈夫。」

「もしかしたら、セックス断る時もあるかも。」

「そうしたら、無理矢理襲うから大丈夫だって。」

何を言っても、ニコニコ笑顔で返す柚季君。

もう、この人には勝てないかも。

「それでよかったら、お願いします。」

私が頭を下げると、柚季君は私の身体に巻いてあるバスタオルを外した。


「もう一度、聞くよ。一生俺に抱かれる覚悟ある?」

「……うん。ちゃんとついていきます。」
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