社長とは恋愛しません!
柚季君、笑っている。

やばい。本気で欲しくなってきちゃった。

柚季君に似た女の子。

「……それは、今から結婚させられないな。」

私は一瞬、固まった。

「えっ?」

「え?」

もしかして、柚季君。

子煩悩になる可能性大?


「ははは!もしもの話だよ。」

「そ、そそそうだよね。」

一瞬でも恐ろしい事を考えた私が、馬鹿だった?


「でも、楽しそうだな。景子さんと、俺と、子供達と。」

「うん。楽しそう。」

柚季君と出会ったのは、偶然だった。

社長と秘書。

上司と部下。

私は、もう”社長”とは、付き合いたくなかった。

恋愛したくなかった。
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