社長とは恋愛しません!
「それで?君は、そうですね。結婚しましょうって?」

私は副社長を睨んだ。

「何が言いたいんですか。」

「いや、滑稽だなと思ってさ。」

そしてまた副社長は、笑っている。

「いいよな。付き合ってしばらくしたら、もう結婚の話か。余程柚季は、君の事好きなんだろうね。」

ここは、お礼を言うべきなんだろうか。


「でも、本当に結婚できるとは、思ってないでしょ。」

「えっ?」

私は胸がモヤモヤした。

どういう事?

「えっ?本当に柚季と、結婚できると思ってんの?」

黙っていると、副社長はニヤニヤしだした。

「なあ、そんなに結婚したい?」

「はい。結婚したい相手が、見つかったので。」

「それが、柚季なの?笑える。」

何が笑えるのか。

副社長がいい人だと思っていたのは、間違いだったのか。

それとも、一般庶民の私が、柚季君と結婚できると思っていたのが、間違いだったの?
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