社長とは恋愛しません!
頼み方もスマートだ。

「料理は何にする?」

「ああ……」

「気にしないで頼んでいいからね。」

メニュー表を見て、更にびっくり。

一皿一皿が高い。

これを遠慮なく頼めって言われても、気軽に言えないよ。

「コース料理にでもする?」

「はい。」

「じゃあ、このハイクラスを。」

待って、ハイクラス!?

私はもう一度メニュー表を見た。

一番高いコースじゃないか。

物を拾っただけで、こんな高い料理ご馳走してくれるなんて、もしかして奇特な人?


「君は、何をしている人?」

「社長秘書をしています。」

目の前にビールが運ばれ、私達は乾杯をした。

「秘書か。どうりで、洗練されている人だと思った。」

ぶっ!そんな事言う人いるのか!
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