社長とは恋愛しません!
白鳥さんは、黒髪の短髪。

少し大きな目に、はっきりとした眉。

いかにも仕事できそう、って言うか、仕事人間みたいな人。

「……何のお仕事されてるんですか。」

「一応、自分で会社を経営していてね。」

「社長さんですか?」

「ええ。そうなりますかね。」

社長か。すごいなぁ。柚季君とは違って、自分で起業したんだろうか。

すると白鳥さんは、自分のカバンから名刺を出した。

「はい、これ。」

「ありがとうございます。」

仕事柄、名刺を出されると、受け取ってしまうのが悲しい性。

そこには、未来社と書いてあった。

「どのような事業をされているんですか?」

「ウチは、教育関係でね。まあ、家庭教師みたいな、塾みたいな。そんなものですよ。」

「へえ。」

まだ若そうなのに、凄いな。

って言うか、こういうお店来るって事は、儲かっているんだろうなぁ。

「いつも、こんなお店来てるのかなって、思ってるでしょ。」
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