社長とは恋愛しません!
「正直、そう思いました。」

ビールに酔っているのか、思っている事がスラスラ出てくる。

もしかしたら、白鳥さんの人柄もあるのかもしれない。

「いやいや、普段はね。汚い居酒屋で飲んでますよ。」

「ええっ?」

じゃあ何で今日は、こんな高いお店にしたんだろう。

ちょっとしたお礼だったら、居酒屋でよかったのに。

「今日はね。ちょっと自分でも頑張ってみました。」

「ええっとー、それは。」

「あなたが魅力的だからですよ、景子さん。」

ビールを飲む手が、固まった。

おいおい、ちょっとしたお礼じゃなかったのか?

「この出会いを、未来に繋げてみたいと思いました。如何ですか?」

そう言われても、困る。

私には、柚季君がいるから。

「すみません。私には、彼氏がいるので。」

「ええ、昨日の彼ですよね。」

そうだよね。さっきも言ったもんね。

「でも、人生どうなるか分からないでしょう。」

白鳥さんは、私の事自信あるねって言ってたけれど、白鳥さんも自信があると思う。
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