社長とは恋愛しません!

第8章 おまえの実力を買っている

他の会社に行くなんて、私にはできない。

だって、柚季君と一緒に仕事したいって、思えたから。


「どうしたの?」

柚季君が、後ろから抱きしめてくれた。

ここは、柚季君の家。

週末になって、泊まりに来たのだ。

「何でもない。」

「何でもなくないでしょ。景子さん、直ぐに自分で抱え込むから、分かるんだよ。」

そう言えば、副社長の事もそうだった。

でも、今回の事は私が断ればいい事だし。

うん。未来社には行く気はないんだもの。

それでいい。

「本当に何でもないの。」

私は、柚季君の頬にチュッと、キスをした。


「今日、一緒にお風呂入らない?」

「うん、いいよ。」

こういう時は、柚季君とまったりするのがいいよね。

私達は、浴室に行くと、裸になった。

あれだけ恥ずかしかったのに、今じゃあ一緒にお風呂に入れる。

慣れてきた証拠だ。
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