社長とは恋愛しません!
柚季君と一緒に入ると、白鳥さんは一番奥の席に座った。

私達はその反対側に、並んで座る。

「何、飲む?」

「ビールで。」

「はいよ。ビール3つね。」

お店のお姉ちゃんとも仲がいいようで、直ぐにオーダーが通る。

「料理もいい?枝前と、冷やしトマト、あと唐揚げね。」

私達に聞く事もなく、一方的に注文している。

この前の白鳥さんとは、正反対。


「ははは。俺のおすすめ。奢りだからたくさん食べて。」

すると柚季君は、あぐらをかいた。

白鳥さんも、ネクタイを取って、カバンの中に入れた。

二人共、腹を割って話そうとしているのか。


「お二人は、どこで出会ったの?」

ビールが運ばれてきて、私達は乾杯をした。

「会社です。」

「どっちから言い寄ったの?」

「俺からです。」

「へえ。てっきり景子さんからだと思った。」
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