社長とは恋愛しません!
「はい。」

「だから、俺達。一緒に住まない?」

私の涙は、一気に引いた。

「もうこれ以上、景子と離れていたくないんだ。一日だってね。」

そう言って柚季君は、お日様のような笑顔をくれた。

「うん。分かった。一緒に暮らそう。」

「やった!」

両手を挙げて喜ぶ柚季君が、可愛く見えた。


「柚季君!」

「うわっ!」

私は柚季君に抱き着いた。

「私達、起きてから寝るまで、毎日一緒なんだね。」

「そうだよ。」

抱き合ったまま見つめ合って、顔を近づけた時だった。


「依田さん、白鳥君のところに行くんだって!」

副社長が、突然社長室のドアを開けた。

くそっ!もう少しで、柚季君とキスできたのに!

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