社長とは恋愛しません!

第9章 結婚してください

私は週明けから、未来社へとやってきた。

「今日からお世話になります、依田景子です。」

皆から拍手が起こる。

秘書課と言っても、所属している秘書は3人。

皆、20代と若い秘書ばかりだ。


白鳥さんは、この状況を望んでいたようで、満足した表情をしている。

「依田さんは、社長秘書をしているからね。できる人なんだ。何でも相談するんだよ。」

「凄い!」

秘書になったばかりの鈴木さんは、目を輝かせている。

「私もいつか、社長秘書になってみたいんです。ご指導宜しくお願いします。」

「こちらこそ。」

私も秘書になったばかりの時は、社長秘書になってバリバリ働くんだ!って、意気込んでいたな。

あー、思い出す。新人の頃。


「じゃあ、早速だけど依田さん。売上報告書のまとめ、お願いします。」

「分かりました。」

売上報告書は、各支店から上がってきた、先日の営業実績の事。

これを形式に則って、社長に見せる為にまとめる。

社長はこれを元に、次の営業作戦を考えたりする。
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