社長とは恋愛しません!
未来社は、さすがは大きな会社。

支店数も多いし、売り上げの規模も大きい。

でも、私には今まで培ってきた経験がある。

落ち着いてやれば、簡単な事。


「できました。」

「もう?」

まとめた売上報告書をプリントアウトして、白鳥社長に渡す。

「凄いな。綺麗にまとめてある。ありがとう。」

「どういたしまして。」

でも、この売上報告書。見にくいな。

もっと、シンプルにした方がいいと思う。

「白鳥社長。売上報告書なんですが、少し改良してもいいですか?」

「いいよ。依田さんの思うように、やってね。」

「はい。ありがとうございます。」

自分のデスクに戻ると、新人秘書達がワクワクしていた。


「凄いです。社長に褒められるなんて!」

「いや、褒めては、いないと思うよ。」

鈴木さんは、まだ大学卒業したばかりだから、肌がツヤツヤで眩しい。

「しかも、売上報告書を改良するんですね。」

この中で、秘書歴が長い高橋さんは、ワクワクしている。
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