社長とは恋愛しません!
柚季君が帰って来たのは、それから1時間後だった。

「ただいま。」

「お帰りなさい。」

エプロン姿で出迎えると、柚季君が私をぎゅっと抱きしめてくれた。

「今日も、景子がいる。」

「大袈裟だな。」

何より一緒に住む事を実感しているのは、柚季君の方で。

帰って来ると電気がついているのが、嬉しいと話していた。


「わあ。美味しそうな料理。」

しかも料理が作られている事も、嬉しいのだと言う。

私がいない時は、出前か外食ばかりだと言っていたから。

「景子、ありがとう。頂きます。」

目の前で、モリモリ食べている柚季君を見ると、これはこれでよかったのかなって、思う。


夜の方も、以前にも増して、回数が増えた。

「今日もいい?」

私が寝ようとすると、耳元で囁いてくる。

「昨日もしたでしょ。」

「今日もしたいんだよ。」

そう言ってもう胸を触っている。
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