社長とは恋愛しません!
けれど、それが二人の大切な時間だけではない事が、分かった。

いつものように、未来社で仕事をしていると、白鳥社長が気になる事を言ってきた。

「依田さん。真田社長から、仕事の事で何か聞いていない?」

「えっ?」


そう言えば、一緒にいる時は二人の時間を大切にしようって言って、仕事の話をしなくなった。

「特に何も。」

「そう。」

その言い方が、気になったし。

何より白鳥社長の表情が曇っている。

「何かございましたか?」

柚季君の事を白鳥社長から聞くのも、何か変だけど。

でも今は、少しでも真田コーポレーションの事を聞きたい。


「変な噂を聞いたんだ。」

「変な噂?」

「真田コーポレーション、潰れそうだって言う……」

「まさか!」

私の驚きように、若い秘書達も驚いている。
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