社長とは恋愛しません!
「だけどさ。」

「ああ、もう!私が2週間、この会社に戻ってきます!」

私は、ソファーの前にあるテーブルを、手で叩いた。

「そんな事、白鳥社長が許すかどうか。」

「聞いてみます!」

私は早速スマホを出し、白鳥社長に電話をした。

『いいよ、面白いじゃん。』

白鳥社長は、事情を話すと受け入れてくれた。

「後は、営業部長はどちらに?」

「営業部長は、明彦さんのグループだよ。」

私は、ガクッと肩を落とした。

「その他の部長達は⁉」

「ああ、大体半数は明彦さんのグループかな。」

ダメだ。柚季君が、弱きになっている。


「しっかりして!柚季君が負けたら、前社長の意志は、誰が継ぐの!?」

思いっきり、柚季君の胸を叩いた。

「それなら、明彦さんの方が、俺より知っているかな。」

もう、弱きになり過ぎている柚季君に、立っていられなくて、ソファーに座ってしまった。

「景子、ごめん。俺、最近……自分って、社長の器じゃないと思っていて。」
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