社長とは恋愛しません!
ここで私が弱気になったら、もう柚季君は終わりだ。

「早速、ミーティングを開きましょう!」

こうなったら、他の部長達に託す!


私は自分のデスクにあるパソコンの、電源を入れた。

メールの機能は、まだあるはずだ。

「あった。」

私は部長達宛てに、会議室に集まるようにメールを送った。

時間は、1時間後。

来てくれるかな。お願い!

私は祈るように、手を合わせた。


1時間後。

集まったのは、半分の5人しかいなかった。

やはり聞いていた通りか。

しかも、営業とは程遠い部署ばかりだ。

でも、やるしかない。

私は、柚季君の隣に立って、部長達に簡単に作った書類を手渡した。

「メールでもお送りした通り、社長と副社長が、営業成績を争う事になりました。期間は2週間です。」

だが部長達は、他人事だ。

「勝った方が、次の社長です。もし、副社長が勝ったら、次の社長は森脇さんになります。」
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