社長とは恋愛しません!
すると企画部長と柚季君は、あーでもないこーでもないと、意見を交わし合った。

「実は、俺達も少しデザインを考えていたんですよ。」

そして私のデスクの方に、柚季君は企画部長を連れて来た。

「これは……」

企画部長は、驚いていた。

「なるほど女性受けしそうですね。」

「でしょう?彼女のアイデアです。」

なんかそう言われると、照れるな。

「そうですね。もっと華やかにした方が、真田コーポレーションらしいかもしれません。依田さん、それ俺のパソコンに転送できますか?」

「やってみます。アドレス、これですよね。」

私はデザインを保存し、企画部長のアドレスに、サイトのURLを張って送った。

「ちょっとこれからまた、検討してきます。」

「お願いします。」

企画部長は勢いよく、社長室を出て行った。


「よかったです。私達の意見が参考になって。」

「ああ、こうやって考えていた時間も、無駄じゃなかったね。」

柚季君の天使のような笑顔、久しぶりに見た気がする。

「そうだ。景子、今日これからデートに行かない?」

「うん。そうね。」
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