社長とは恋愛しません!
私が未来社に行ってから、なかなか柚季君との時間を取れなかったから、丁度いい機会だわ。

「あと終業まで、1時間か。」

柚季君ったら、今からソワソワしている。

「そうだ。私達も、企画部にお邪魔して、一緒に話し合いましょうよ。」

「そうだな。」

私達は社長室を出ると、1階下にある企画部にお邪魔した。


「えっ?社長!?」

部長のデスクの周りに集まっていた社員達が、一斉に一律不動になった。

もしかして、来ない方がよかった?

「ああ、楽にして下さい。どうですか?企画部長。」

柚季君が部長のデスクに行くと、部長が楽しそうにデザインを見せてくれた。

「だいぶ華やかになったと思いませんか?」

そこには、花などがあしらわれ、私のデザインを取り入れてくれたのが、直ぐに分かった。

「うんうん、いいですね。」

柚季君も気に入ってくれたみたい。

「問題は、中身ですね。」

「どういう売り方をするかですね。」

その時だった。

他の部長達が、企画部に集まって来た。
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