社長とは恋愛しません!
「居ても立っても居られなくて、来てしまいました。」

「部長達……」

なんか感動。

皆が仲間になって、一致団結するっていいよね。

「我々だけかと思ったら、社長に先を越されてしまいましたね。」

部長達と柚季君は、一緒に笑っている。

こんな場面、今まで見た事がなかった。

「中身は、明日会議で話し合おう。10時に会議室に集合。」

「はい!」

企画部の社員達は、えっ?ここで終わり?残業しないの?という感じだ。

「オンとオフは切り替えが大切だからね。」

柚季君の言葉に、私は吹いてしまった。

一斉に周りの社員達が、私を見る。

「すみません。本当、そうですよね。大切です。」

きっと、私と会う時間を少しでも長く取ろうと、しているんだね。

「よし!今日は終わりにしましょう。明日も頼みます。」

柚季君は、部長達に頭を下げると、企画部を出た。

「なんだかんだ言って、部長達やる気になってくれたみたいですね。」

「そうだね。」

社長室に戻った柚季君は、さっさと荷物をまとめた。
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