社長とは恋愛しません!
「綺麗……」

「でしょう?」

そして柚季君は、私を抱き寄せる。

「景子。聞いて欲しい事があるんだ。」

「なに?」

「今日改めて思った。俺は景子がいないと、ダメな男なんだって。」

「そんな事ないよ。」

「そんな事あるよ。」

柚季君は私の顔を見降ろした。

「これからもずっと、俺の側にいて欲しい。結婚しよう、景子。」

「柚季君……」

もしかして、プロポーズの為にここに連れて来てくれたの?

こんな丘の上の素敵な光景まで、用意してくれて。

「返事は?」

「はい。宜しくお願いします。」

涙が零れた。

本当に嬉しかった。

そして柚季君とキスした後、お店に戻った。


「おばあちゃん、プロポーズ成功したよ。」

「ありゃ!よかった。」
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