社長とは恋愛しません!
一緒に暮らした事がある!?いつ⁉

「柚季の事なら、何でも知ってるわよ。」

私は唖然として、立ちすくんだ。

ここに来て、ライバル登場。

私は勝てるんだろうか、このアラフォー女性に。


すると柚季君が、はぁーっとため息をついた。

「いい加減にしろよ、母さん。」

「えっ?お母さん⁉」

この人が柚季君のお母さん?

どう見たって、若過ぎるでしょ!

「あら、正体ばらしちゃって。もう少し、からかいたかったわ。」

そう言ってお母さんは、ケラケラと笑っている。


「申し訳ありません。お母さんとは知らずに、失礼な事を。」

私は改めて、頭を下げた。

「あらいいのよ。柚季の恋人かと思ったんでしょう?楽しかったわ。」

おいおい、普通の母親だったら、息子と恋人に見られてそんな楽しいとか、言うか?

「母さん、早く離れて。」

「はーい。」

今まで抱き着いて離れなかったお母さん。

自分の息子だからって、彼女の前で図々しくないか?

って、さっきから私、お母さんと仲良くできる気がしない。

どうしよう。
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