社長とは恋愛しません!
そしてお母さんは、私をチラッと見た。

「ところで、何のお仕事しているの?」

「はい、秘書をしております。」

「秘書!?」

お母さんは、ちょっと高い声を出した。

そんなに驚く事?

「どちらの会社で?」

「今は、未来社という会社で……」

すると柚季君が、私とお母さんの間に入った。

「景子は、明日からウチの会社の秘書だよ。」

「えっ!」

私が驚く前に、お母さん固まっている。

「同じ会社で、働くって事?」

急にお母さん、低い声になっている。

「元々景子は、俺の秘書だったんだ。それを一時的に未来社に出向させていただけ。」

その時突然お母さんが、テーブルを叩いた。

「同じ会社だなんて、いけません!」

「はあ?」

柚季君が香を歪ませている。
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