社長とは恋愛しません!
「ふーん。」

社長もコーヒーカップを持って、ソファに座った。

私はそっと、間を取った。

「傷つくな。俺の事、嫌い?」

「嫌いではありません。」

むしろ、その綺麗な美男子振りが、最高に好きです!


「だったら、俺の側にいて。」

社長が、私との隙間を埋める。

「社長、何を考えているんですか。」

「何って、何?」

ニヤニヤしている。

うわっ!社長、小悪魔。


「駄目です!」

私は社長を両手で押した。

社長はそのまま、私を見つめる。


「どうして?」

「どうしてもです。」

綺麗な顔を武器に、7歳も年上の女をからかおうなんて、虫が良すぎる。

「年上の女を、からかわないで下さい。」

「からかっていないよ。」
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