社長とは恋愛しません!
「それに、俺と景子の時間を奪うなんて、誰にもできない。」

柚季君の顔が、だんだん近づいてくる。

「あの、柚季君?」

「俺達、朝起きてから夜寝るまで、一日中ずっと一緒にいようね。」

そしてノッてきた柚季君が、私の胸を触る。

あっ、これ、やる気満々だな。


「お母さんが言っているのって、こういう事だと思う。」

「いいんだよ。恋人同士は、いつでも愛し合わなきゃ。」

そしてソファーに押し倒される私。

「これからは、社長室でできないね。」

「そうだな。その為には、朝一度愛し合ってから、出社しないと。」

「ええっ?」

柚季君は、私の頬にチュッとキスをした。

「分かるでしょ。俺はいつでも、景子を抱いていたいって。」

「……それは、分かる。」

変わるからこそ、お母さんの気持ちも、分からなくもない。


社長室で秘書とヤッていたお父さん。

そして、同じヤッていた私と柚季君。

親子とは言え、こんなに似るものかね。
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