社長とは恋愛しません!
これがまた、グレーのスーツが似合っていて、かなり王子様感がある服装だ。

しかも、胸ポケットに花があしらわれて、それがものすごく似合っているのだ。

やはり、柚季君には花が似合う。

うんうん。


「では、花嫁様。行きましょうか。」

「はい。」

椅子から立ち上がって、歩き始めたけれど、ドレスの裾が邪魔して上手く歩けない。

裾を少し持って、歩く事にした。

「あら、何かお姫様みたいですね。」

「はぁ……」

式場の人が、気を遣っているのが分かる。

ちなみに、ウェディングドレスは式場の人が、持って来てくれた2,3着の中から選んだ。

どれも同じ裾の長さだったと思うけれど。

もしかして私、足が短い!?


そう思いながら、式場の入り口まで来た。

そこには、タキシード姿のお父さんが、立っていた。

「お父さん!どうして。」

「式場の人が、入れてくれたんだ。」

式場の人が、ニコニコしている。
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