社長とは恋愛しません!
社長は、その中の青いドレスを選ぶと、私に手渡した。

「試着して。」

「私がですか!」

「当たり前だろう。君が、週末のパーティーで着るんだから。」

私は唖然とした。

「……困ります。」

「どうして?」

私は、青いドレスを見て思った。

こんな可愛いドレスは、私には似合わないと。

「着て見せてよ。」

でも、社長のおねだりには、逆らえない。


「まあ!お似合いです!」

試着室から出てきた私を、店員さんは褒め称えた。

「うん。似合うな。」

胸にあしらわれた花の飾り。

ふわふわのスカート。

どれも、私には似合わない物だと思っていた。

「これをお願いするよ。」

社長は、店員さんにカードを出した。

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