社長とは恋愛しません!
「待って下さい。ここは私がっ!」

「君に出せるの?この値段。」

ドレスに付いている値段を見て、びっくりした。

100,000万円⁉

桁が違う!!

私は、フラッと倒れそうになった。

「ここは、俺に任せて。」

「社長……」

私は、社長の顔を見た。

「俺の買い物だからね。」


憎い。その笑顔。胸がキュンキュンするじゃないか。


「ありがとうございました。」

お店を出ると、私は深々と頭を下げた。

「いいんだよ。それよりも、週末のパーティー、それ着てね。」

社長は、ニコニコしている。

きっと私が、このドレスを着て来ると、疑わないだろう。

「はい。」


こんなに、ドキドキしたのは、初めてです。社長。

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