社長とは恋愛しません!
中には、直接社長に、話しかけてくるマダムもいる。

「相変わらず、綺麗な顔立ちね。」

「いえいえ。マダムには、負けますよ。」

私はそっと、社長の顔を覗いた。

このマダムは、私のお客様リストに載っていなかった。

「じゃあ、またね。」

「はい。」

社長は、手の平をヒラヒラさせている。


「どなたですか?紹介してください。」

「ああ、誰だったかな。初めて会ったから、知らない。」

「ええっ!?」

なのに、あんな馴れ馴れしい態度!

最強だよ、社長!


それにしたって、さっきから女性の視線がすごい。

少しでも隙を見つけたら、社長に近づこうという狙いだ。

でも、そうはさせない。

私が社長を、守るんだから!


そんな矢先だった。

「おっと!」
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