社長とは恋愛しません!
すると、奥からこのパーティーの主催の、橋田氏がやって来た。

「ん?」

橋田氏は、社長を見て、大笑い。

「相変わらずだな。柚季は。」

「ははは。」

笑いごとじゃないわよ、社長!


そして、パーティーはほとんど、社長に周りの女子が戯れて、終わった。

「はぁぁぁぁ。」

私は、人生で初めて、深いため息をついた。

「どうした?疲れた?」

肝心の社長は、私の背中をドンッと叩いた。


「真田社長。これから皆で、飲みにいきませんか?」

女性の一人が、社長を誘った。

「ごめん。今日は忙しいだ。」

「なんだ、残念。」

女性は、寂しそうに去って行った。

「社長、これから何か御用でも。」

「ああ。君と、車でシャンパンでも飲もうかと思って。」

ドキッとした。

私の為に、女性の誘いを断ってくれたのだと思うと、その夜もドキドキが止まらなかった。
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