社長とは恋愛しません!
「ああ、来た来た。」

迎えの車が来て、私達はそれに乗り込んだ。

すると社長、用意してあったシャンパンの栓を開けた。

「ほら。」

グラスを渡され、それにシャンパンが注がれる。

とても綺麗な色だ。

社長も自分のグラスに、シャンパンを注いだ。


「今日はお疲れ様。」

「お疲れ様です。」

乾杯をする音は、車の中に鳴り響いた。

そして、その音と共に、胸のドキドキが始まる。

あんなにモテていた社長。

気に入った子がいれば、一緒に飲みに行ったり、その上……


ベッドを共にする事だって。


「君。」

「えっ?」

ハッとした。

社長が、私の顔を覗く。

急に、顔が赤くなる。

< 41 / 295 >

この作品をシェア

pagetop