社長とは恋愛しません!
ようやく、社長の家の暗証番号を入力できて、家の中に入った私達。

取り敢えず、社長を玄関に降ろし、ドアの鍵をかけた。

「社長、大丈夫ですか。」

「うん。」

すると社長は、玄関で上着を脱ぎ始めた。

「わわわ……」

慌てて、上着を奪い取る。

よかった、汚れなくて。


「さあ、社長。リビングに行きましょう。」

そして私は靴を脱がせ、よっこらせと社長を抱えて、リビングに向かった。

なぜ、私がこんな力仕事をしなきゃ、いけないんだ?

「ほら、社長。歩いて下さい。」

「うーん……」

半分寝ている社長を歩かせるのは、至難の業だった。

ようやく私は、社長をソファーに寝かせた。

「お水持って来ますね。」

「うん。」

初めて、社長の家のキッチンに入ったけれど、ピカピカに磨かれている。

社長、綺麗好きなのかな。
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