社長とは恋愛しません!

私は、副社長に対して、いいイメージを持っていない。

いくら継いだばかりだって、社長を軽く扱う人に、いい人はいないと思う。

「頑張っています。思った以上に。」

「あっ、そう。」

何それ。また、社長の事馬鹿にしているの?

「あまり頑張り過ぎないように、言っておいて。」

副社長はそう言って、コンビニの中に入って行った。

私は、その後を追うように、同じお店に入った。


V.Cドリンクは、お店の入り口付近にあった。

「あっ、これがいい。」

黄色いドリンクを、2本手に取った。

「何、疲れてんの?」

後ろから声が聞こえて来て、振り向くとそこには副社長がいた。

「……あっ、いや、私のじゃ……」

「社長の?」

図星を食らって、認めるかどうか、迷った。

「分かりやすいね。」

そんなに、顔に出てるのか。

私は、自分の頬を撫でた。


< 52 / 295 >

この作品をシェア

pagetop