社長とは恋愛しません!
私は、副社長に対して、いいイメージを持っていない。
いくら継いだばかりだって、社長を軽く扱う人に、いい人はいないと思う。
「頑張っています。思った以上に。」
「あっ、そう。」
何それ。また、社長の事馬鹿にしているの?
「あまり頑張り過ぎないように、言っておいて。」
副社長はそう言って、コンビニの中に入って行った。
私は、その後を追うように、同じお店に入った。
V.Cドリンクは、お店の入り口付近にあった。
「あっ、これがいい。」
黄色いドリンクを、2本手に取った。
「何、疲れてんの?」
後ろから声が聞こえて来て、振り向くとそこには副社長がいた。
「……あっ、いや、私のじゃ……」
「社長の?」
図星を食らって、認めるかどうか、迷った。
「分かりやすいね。」
そんなに、顔に出てるのか。
私は、自分の頬を撫でた。