社長とは恋愛しません!
そして、蘇る昨晩の社長とのキス。

はっ!そうだ。私、社長とキスしたんだ。

そしてまた、顔を赤くする。


「大丈夫?顔が赤いよ。」

副社長の手が、私の頬に伸びる。

「俺の秘書に、触らないで下さい。」

私の目の前で、副社長の手が、振り払われた。

振り返ると、社長室にいるはずの社長がいた。

「社長……」

「まったく。直ぐに帰って来ないと思ったら、こんなところで油を売って。」

社長はそう言うと、私の手の中にある、V.Cドリンクを奪い取った。

「これは?」

「あ、あの……」

まさか社長の為だなんて、言えない。

「もしかして、俺の為に?」

また、かぁーっと、顔が赤くなる。


「なんだ、そういう事か。」

副社長は、つまらない表情をしている。

あっ、そう言えばいたんだ。

忘れていた。
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