社長とは恋愛しません!

第3章 君が欲しいんだ

私だって、やみくもに”社長とは恋愛しない”とは、言っていない。

蘇る、過去の記憶。

そう、私は以前。社長という地位の人と、付き合っていた事があった。


名前は、神崎英寿。

私よりも3歳、年上の人だった。


初めての秘書の仕事は、私にとって刺激的だった。

毎日、社長の夢のような将来ビジョン。

きらびやかなパーティー。

美味しい食事。

スケジュール管理でさえ、華やかな仕事に思えた。

そんな中、神崎社長と恋に落ちるのは、時間の問題だった。


「景子、俺と付き合ってくれないか。」

そう言われて、断る理由はなかった。

既に、神崎社長を好きになっていたから。

「はい。私でよければ。」

「景子がいいに、決まってるだろ。」

そう言って、抱きしめられた時、本当に嬉しかった。

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