社長とは恋愛しません!
私は、社長から距離を置いた。

「いや、絶対魅力的だったと思う。」

けれど更に社長は、顔を近づけて来た。

「君の過去も、現在も、未来も。俺のモノにしたい。」

ドキッとした。

社長、もしかして私の事、口説いている?

「ねえ、聞かせて。昔の景子さんの話。」

胸がドキドキなって、社長の吐息が、耳にかかる。

駄目だ。

これじゃあ、仕事ができない。


「今は、仕事中です!」

私は社長を、引き離した。

「おっと、そうだったね。」

社長は大人しく、私から離れた。

「ごめんごめん。あまりにも君が魅力的だったから、つい。」

「そんな事、ありません。」

「おやっ、君は自分の魅力に気づいてないのかな。」


社長は、私の一言を聞くと、全てを口説き文句に変える。
< 66 / 295 >

この作品をシェア

pagetop