社長とは恋愛しません!
私との食事で喜ぶなんて、社長可愛いなぁ。

私はそこで、ハッとなった。

何、社長の魅力に取りつかれてるんの!

社長とは、恋愛しないんだから。

そして私は、仕事に向かった。

社長はと言うと……

私と食事に行くのが、そんなに嬉しいのか、書類の捺印をする手が軽い。

おいおい、ちゃんと中身見て、捺印してるんだよね。

でもここで、また社長を睨んだら、私に見つめられていると思って、笑顔になりそうだから止めておく。


数時間後、仕事が終わると社長はノリノリで、私のデスクに来た。

「行こうか。」

「ああ、私ちょっとすませなければいけない仕事があって……」

「いいから、早く。」

社長は、私の腕を引いた。

「困ります、社長。」

「ここは、社長命令だって。」


ー 残業?社長命令で無しだ。 ー


ハッとして、社長の手を振り払った。

「景子さん?」
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