社長とは恋愛しません!
「終わった。」

私は急いで、パソコンをシャットダウンして、荷物を持った。

「お待たせしました。」

「全然。むしろ、楽しかったよ。」

ソファーから立ち上がった社長は、ウキウキしている。


「さあ、行こうか。」

社長が私の腰に、手を回す。

「社長。」

そっと社長の手を、腰から外す。

「あはっ!ごめん。まだ俺のモノじゃなかったんだよな。」

パッと両手を挙げた社長は、まるで痴漢に疑われたサラリーマンだ。

「早く、君が欲しいよ。」

「なっ!」

私は急に顔から火が出たように、赤くなった。

「何を言っているんですかっっ!」

「ははは!赤くなった!」

もう。勘弁してほしい。

これじゃあ私が、社長の事、好きみたいじゃないか。


その間に、場所はエレベーターホールに移って、私と社長は二人きり、エレベーターに乗った。
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