社長とは恋愛しません!
問題は、私の気持ちだ。

あの日以来、社長を見ると、ドキドキが止まらない。

もしかして、私も社長を好きになってしまったのだろうか。


「おはよう、景子さん。」

「おはようございます、社長。」

立ち上がる時に、デスクの角に太ももを打った。

痛い。

「大丈夫か?」

「大丈夫……です。」

何やってんの?私。


「今日の予定は?」

「はい。13時から会議。18時から会食です。」

「また会食か。」

意外と社長職と言うのは、どこかの社長と会食する事が多いらしい。

しかもウチの社長は、その会食が苦手。

「あーあ。景子さんも呼べればなぁ。」

「いえ。私抜きで、頑張って下さい。」

「冷たいなぁ。」

社長は、すっかりため息三昧だ。
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