社長とは恋愛しません!
「あと、10分待って下さい!」

「いいよ、10分ね。」

社長は、大人しくソファーに座っている。

今日は、”社長命令で、仕事は終了!”と言わないようだ。


そして、10分後。

「出来上がりました!」

私は、社長に20枚にもわたる資料を、手渡しした。

「手直しは明日にするとして、今日はもう行こうか。」

「はい。」

私と社長は、荷物を持つと、何故かタクシーで社長の家に移動。

庭には、大きな車が停まっていた。

「早く、入って。」

社長がワクワクしながら、私の手を引いた。


「うわぁ!」

ダイニングに入って、驚いた。

そこには、高級レストラン張りの食器が、並べられていたからだ。

「こんにちは。本日のシェフを務めます、渡辺です。」

「シェフ⁉」

私は、キッチンにいる人に、2度驚いた。
< 88 / 295 >

この作品をシェア

pagetop