社長とは恋愛しません!
とうとう、社長を好きになってしまった。

私の心が欲しいって言われた時、心が打ち震えた。

そんな事、言われたのは初めてだから。


うとうとし始めた時だった。

シャワーを浴びた柚季君が、ベッドに戻って来た。

私の顔を、ジーっと見ている。

「景子さん、本当は抱きたいよ。」

うん。私も本当は、抱かれたい。

「でも、身体だけなんて、嫌なんだ。」

もう、心も奪われています。

「ああ、もう!また体がジンジンしてくる。」

我慢しなくていいんだよ。

「これだから、年下の男はなんて、思われたくない。」

そんな事、思ってないって。

「景子さん!」

柚季君は、私を後ろから抱きしめた。

「せめて、抱きしめながら寝させて。」

どうぞ。ご自由に。


そして、この夜。

柚季君は本当に、私の事を抱かずに寝た。
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