社長とは恋愛しません!
「ねえ、聞きたい事があるんだけど、いい?」

「何?」

私は目をパチパチさせた。

「私達って、付き合っているの?」

「えっ?」

柚季君は、キョトンとしている。

私は、柚季君に背中を向けた。


落ち着け。まず、落ち着け。

私は柚季君に付き合ってとは言われていない。

私も言っていない。

ただ、キスをしただけ。

もしかしたら柚季君。

”一度寝ただけで、彼女面するな”ってタイプ?

有り得る!あんなにモテるなら、一度寝た女くらい、数え切れぬ程いるだろう。

って、まだ私達はセックスもしていない。


「景子さん?」

「は、はい!」

振り返った私に、柚季君はキスしてくれた。

「付き合っているかどうかは、景子さんが決めて。」
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