キミの隣は特別席
「紹介するね。俺の彼女の…」
「彼女じゃない、樹の許婚の櫻木雪音です。」
とにっこり笑った。
「…許婚?!」
やばっ!大きな声出しちゃった?!
「そうです」
「雪音、こっち同じ学校で今回優一に協力してくれた城田マナちゃんと、その親友の佐原絢ちゃんだよ」
と松堂が紹介してくれた。
「はじめまして」
と絢が微笑んで言った。
「初めまして」
とあたしもつられて言った。
「早くしろ、エレベータ来たぞ。」
優一はもうマンションに入っていた。
「今行く。雪音、荷物は?」
「車の中だよ。田中さんに運んでもらう。」
雪音ちゃんは一旦車に戻って、運転手さんと何か話していた。そして、運転手さんが車からおり、車からダンボールを持って出てきた。
「さ、行こう!」
絢とあたしは樹と雪音ちゃんの後ろを付いて行った。
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