キミの隣は特別席

「紹介するね。俺の彼女の…」

「彼女じゃない、樹の許婚の櫻木雪音です。」

とにっこり笑った。

「…許婚?!」

やばっ!大きな声出しちゃった?!

「そうです」


「雪音、こっち同じ学校で今回優一に協力してくれた城田マナちゃんと、その親友の佐原絢ちゃんだよ」

と松堂が紹介してくれた。

「はじめまして」

と絢が微笑んで言った。

「初めまして」

とあたしもつられて言った。



「早くしろ、エレベータ来たぞ。」

優一はもうマンションに入っていた。

「今行く。雪音、荷物は?」

「車の中だよ。田中さんに運んでもらう。」

雪音ちゃんは一旦車に戻って、運転手さんと何か話していた。そして、運転手さんが車からおり、車からダンボールを持って出てきた。

「さ、行こう!」


絢とあたしは樹と雪音ちゃんの後ろを付いて行った。





.
< 113 / 342 >

この作品をシェア

pagetop