キミの隣は特別席

「うわぁー、広いね」

そっか、絢は初めて来たんだっけ?初めてならそう思うよね…



「樹、何をするつもりなんだ?」

と優一が聞いた。

「お鍋!」

「今、何月だと思ってんだ!!」

「もう、材料持ってきたよ」

と雪音ちゃんが優一を説得するように言った。

「と、言うわけだから。いいよな?」

「はぁ…勝手にすれば」


優一はリビングから出て行ってしまった。

…いいのかな?




「勝手にしちゃっていいの?」

と絢が雪音ちゃんに聞いた。

「いいの!優一はあんまり怒んないし、ああ見えて結構優しいし」

…どこが?!




「ところで、2人とも料理はできるよね?」

と松堂が聞いてきた。

「できるけど?」

と答えた。絢もできるよっと答えた。





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